086292 ランダム
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農民の戦国博物館

第一項:平和的最終兵器

題:銀杏の臭い

第何次だろうか…我々人間は不毛な戦争を幾度となく続けている。
俺は某国の科学兵器製造主任だ。俺は直接人を殺したことはないが
俺の作った兵器は何万人もの人の命を奪っているだろう。
「また、国からの新兵器製造依頼か……」
軽いため息をつきながら、通達に眼に通す。
もうこれ以上、人殺し兵器の製造はこりごりだ……
そう思いつつ、公園を散歩していた。
「何か、戦意を喪失させるような……うっ!」
俺は、独特な異臭にたじろいだ。『銀杏』だ。
銀杏は、この国にしか生らないもので、銀杏を食すのは、この国だけだ。
「く、臭い! 待てよ……これは使える!!!!」
俺は閃き、部下の科学者に命じて国中の銀杏を集めた。
「王様! 実は新兵器は……」
「ほう、それは面白い。 ワシも幼い頃散々苦しめられたからのう」

――作戦決行日。銀杏を満載した飛行機が飛び立っていった。
そして、敵国の兵士の宿舎の上空にたどり着いた
「いまだ!全機銀杏投下!!!」
宿舎にに落ちる大量の銀杏。そして、銀杏は落ちた瞬間とてつもない異臭を放つ。
なれない異臭に悶え苦しむ敵軍。そして、あっさり撤退して行った。

――あれから十年。周辺の国は、最強の兵器『銀杏』を恐れ
この世に戦争はなくなり、平和は取り戻された。
「さぁてと。公園に散歩にでも行って、銀杏をとってくるかな」
                     終



感想:一応けっこーまともに書けた作品。
でもちょっと微妙かな。
オチが読めてしまうって言うのが問題点だと思うねぇ。

伝えたかったこと:銀杏の臭い(ぉ


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